未来妄想。




彼は気づいてる









何かの温かさに目が覚める。
身じろぎをすれば、さらに温かく強く包まれているような…
ああ、
そうか

エドが、
となりに。


おとといも昨日も一緒だったのに。
全然慣れなくて。

寝る前に「一緒にいるよ」って不必要なほどに言ってくる彼に、笑う私だけど。

でも、心の中ではまだ理解できてないみたい。


こんなに近くに顔が見えて。

あーあーなんて間抜けな顔。
でも可愛いな、なんて惚れた弱み。
長いまつげに、さらさらした髪、すべすべの肌。
これだけ聞けば理想の女の子みたいだけど、やっぱりエドは男の人。
角ばった顎に、太い首、がっしりとした鎖骨に続く肩、腕。

こんなに近くで見ることってないかも…


じっと見てみるけど、
やっぱり慣れない。


彼が起きているときには照れてしまって、見つめ合ったりするのもまだまだできない。
でもこれから、そんな事にも慣れていくのかな?
大好きって気持ちもうまく伝えられなくて、ギュウってするのが精一杯。
だからね、今はあんたが寝てるこの時に練習してみるわ。
鼻に一瞬だけ唇を乗せて、瞼に一瞬だけ唇を寄せて、最後に呼吸をちょっとだけ奪うの。
やっぱり慣れなくて、一人で顔が真っ赤になってるだろうけどなんだか嬉しくなった。



今日もなんだか幸せね。














題名。(笑)