私への現実はこうだった。去ってしまったのだ。

私の大切なものはもう目にすることが出来ないらしい。











でも、二人は一緒だって聴いたから。









少し幸せ。これは本当だから。











He died of a Monday (きっとすぐに忘れてしまう)

































私は・・・安堵と、ほんの少しの落胆を持って優しき家へと帰った。

祖母は何も聞きはしなかった。すべて、私の顔で分かったのかもしれない。























私は何をするでも無く、二人の使っていたベッドへ寝そべった。





スプリングがギシリと軋み、私を拒んだ。











布団は冷たい。











あの兄弟の体温は欠片さえも残ってはなかった。







到底、暖かい夢を見られそうにはない。









ここにいた彼らを、無機質なこれに否定されたようで。

























それがあまりにもサビシクテ。



































布団の中にいるというのに全く眠りに辿り着けはしない。





寧ろ自分の記憶がフラッシュバックしていく。

















「ウィンリィ・・・・」

あぁ、アルは優しい。

「必ず兄さんを連れて帰るから。」

うん。



























「ウィンリィ」

・・・・エドは強い。

「これでも、大きくなったんだぜ」

うん。



















彼らの声色と、彩色は鮮やかこの上ない。





・・・けれど、急に細かいラインには靄が架かった・・・・







記憶はあまりにも鮮明であるというのに。

















アルの眼はどんな優しさ。

エドの眼はどんな強さ。





























矛盾は忘却の架け橋











そんな言葉が私に過ぎった。

























彼らを忘れるなんて、そんなこと。





望んでいない。























本当は頭の隅でほんの少しだけ、望んでいるのかな。





ほら矛盾。

























私は自分の体温を毛布に分け与えたのを確認した。



そして、寝返り。









天井は真っ白。



























ねえ、私はあんた達を忘れそう。

あっという間に。



























二人は互いがいれば何もいらないのかも知れないけど。



私には彼らが必要だったはずなのに。



















忘れても生きていける事実なんて、

























いらないのに。









































会いたい、逢いたい。



だけど





希望がないのなら、きっと私は忘れる、否応なしに。



















やっと眠りが近づいてきた。







































































エドウィンで書いたんですがなんちゅうかエドとアルに向けてますね、。なんで幼馴染に。
かなり昔に書いたな、これ・・・
でも私のスタンスだなーと思ったり。