(バカノ! クレシャ)






シャーネ、怖がってるのか?大丈夫だから。


今まで…こんな真っ白で細い腕で、たった一人で、戦ってたんだな。

もう。

何におびえることもないんだ。

だってお前は俺の世界に広がり始めてるんだから。

そう、こんなふうにオレはお前を抱きしめる。ほら俺はお前の中に広がっていくだろう?

それと一緒。

痛いか?ああ、そうでもしないと感じないだろ?

お前も俺の世界にもっともっと入ってくれ。

どうしたらいいか分からない?その白い腕を俺の背に回せ。

父親が見てる?嫌なのか?

しょうがねーな。じゃあこれ。

何って。だから、俺のコート。

ん?こうするんだ。お前にかぶさってるオレを包むオレのコート。

な。もうおれ以外、お前のことを見ることはできないし、俺の世界も今お前だけ。

面白くねーか?

そんな嬉しそうな顔されたらもうずっとこうしてたいじゃないか。



ああ、

愛おしいよ、シャーネ!