泣き言は悪くない、でも出来るのなら感謝を (軍部…むしろハボさん)







トントン

彼のいる白い病室は小さな硬い音にかすかに震えた。
彼は少し驚きながら振り向く。

久しぶりね、ハボック

ノックの主はホークアイだった。
いつもまとめている金髪を下ろし、青服を纏わずタイトなベージュ色の服を着ている。


ちゅ、中尉!なんでここに・・・

あら、お見舞いに来ちゃ駄目なの?

少し意地悪っぽく言う彼女は軍人として働く姿とは遠い。
彼は面を食らったようではにかんだように笑った。




ブレダ少尉から聞いたの、リハビリ頑張ってるって


・・・・・

彼はそれを聞いて俯いた。



・・・・すみません、これ以上なく忙しい時に。
どうしようもなく、何も出来ない自分が情けないんすよ。

彼の表情は硬く、寂しそうである。






ハボック!!

彼女は急に先生のように、母のように軍人のように呼んだ。

はいぃっ!!

彼は怒られた子供のように背を伸ばす。






・・・私がそんな事言ってほしいとでも?

い、いえ、でも

彼はかけられた質問に上手く答えられなかった。



大佐も口にしてはいなかったけど、お見舞いに行きたがってるの
大佐が来たら「すみません」なんて言える?

・・・・・それこそ、情けなくてできる訳ないっすね

彼女ははじめのやわらかい笑顔に戻る。 

こういう時は何て言うのが正しかったかしら?







・・・・・・・・「ありがとうございます」?





彼は気がついたように言った。


















軍部ー!!(笑)てかハボが書きたかった!!!
ない頭搾り出して考えた話です(笑)
大佐も出そうと思ってたんですが、あんまりに長くなりそうだったのでカット・・・